力強いスパイクとサーブで世界と戦う、バレーボール男子日本代表の西田有志選手。そのプレーと同じように、インタビューで語る言葉にも「自分で考える」「挑戦する」「昨日の自分を超える」という強さがあります。
この記事では、名言まとめサイトの転載ではなく、パナソニック公式インタビューや本人への取材記事など、発言元を確認できる資料から西田有志選手の言葉を厳選しました。言葉だけを並べるのではなく、どんな経験から生まれた言葉なのかもあわせて紹介します。
西田有志の名言・心に響く言葉
「その時に自分ができる100%を出し続ける」
その時に自分ができる100%を出し続ける。
西田選手が、結果を出すために大切にしていることとして語った言葉です。
順調に見えるキャリアの裏では、毎年のようにケガにも悩まされてきました。それでも、できないことばかりを見るのではなく、「今の自分にできるベスト」を出す。西田選手は、その積み重ねが状態を良くしていくという考えで取り組んできたと話しています。
調子が悪い日まで、好調な日の100%と比べる必要はありません。その日の自分にできることをやり切る。努力を続けるうえで覚えておきたい考え方です。
出典:Panasonic Newsroom Japan「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ 今の自分を超えていく」(2024年4月26日)
「昨日の自分を超えるために」
昨日の自分を超えるために。
努力を続けることについて聞かれた西田選手は、誰かと比べることよりも、昨日までの自分を超えるために「やるべきこと」を明確にしてきたと語っています。
世界のトップ選手と戦う競技では、相手との比較は避けられません。それでも、自分で変えられるのは自分自身です。昨日より一つでも前へ進む。その繰り返しが大きな成長につながっていくことを感じさせます。
出典:Panasonic Newsroom Japan「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ 今の自分を超えていく」(2024年4月26日)
「唯一無二の選手になりたい」
唯一無二の選手になりたい。
身長186cmの西田選手は、世界のオポジットとしては決して大柄ではありません。だからこそ、誰かのプレースタイルをそのまままねるのではなく、自分にしかできない戦い方をつくろうとしてきました。
イタリアでプレーした経験から、パワーだけではどこかで壁にぶつかると考え、技術やうまさにも目を向けたといいます。自分にないものを嘆くのではなく、持っているものをどう伸ばすか。西田選手らしい言葉です。
出典:Panasonic Newsroom Japan「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ 今の自分を超えていく」(2024年4月26日)
「ありのままの自分をさらけ出し、それを認めてもらえる選手になりたい」
ありのままの自分をさらけ出し、それを認めてもらえる選手になりたい。
西田選手は、プレーだけでなく自分らしさについてもはっきりとした考えを持っています。
周囲からどう見られるかを気にして自分を小さくするのではなく、自分自身を表現し、そのうえで認められる存在になる。コート上で感情を前面に出す姿とも重なる言葉です。
出典:Panasonic Newsroom Japan「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ 今の自分を超えていく」(2024年4月26日)
「うまくいかないときは無理して追い込まない方がいい」
うまくいかないときは無理して追い込まない方がいい。
西田選手は、原因不明の体調不良によって思うようにプレーできなかった時期を経験しています。そこで、無理に大きな目標を追うのではなく、食事や睡眠など目の前でできることから整えていきました。
努力というと「もっと頑張る」ことばかりを考えがちですが、ときには自分を追い込みすぎないことも必要です。苦しい時期を経験したからこそ生まれた言葉といえるでしょう。
出典:Panasonic Newsroom Japan「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ 今の自分を超えていく」(2024年4月26日)
「やってみないと分からない」
やってみないと分からない。
春高バレー出場経験なしから高校卒業後にVリーグへ進み、186cmのオポジットとして世界と戦う。西田選手は、いわゆる「前例」に収まりきらない道を歩いてきました。
なぜ前例のないことへ挑戦するのか。2026年のインタビューで西田選手が語った答えは、とてもシンプルでした。常識に縛られるだけでは新しい可能性は生まれない。必要だと思ったことなら、まずやってみるという姿勢です。
出典:Red Bull「バレーボール西田有志|翔け上がるためのエナジー」(2026年4月21日)
「当たり前のことを当たり前にやる」
当たり前のことを当たり前にやる。
西田選手がキャプテンとしてチームに強く伝えているという言葉です。
最高の練習をするなら、そのための準備にも全力で取り組む。ウォーミングアップ一つでも、ただルーティンとしてこなすのではなく、「なぜやるのか」を考える。西田選手は、そうした積み重ねが大事な場面の一つのプレーにつながると考えています。
大きな目標ほど、達成するために必要なのは特別な一日ではなく、当たり前のことを積み上げる毎日なのかもしれません。
出典:Red Bull「バレーボール西田有志|翔け上がるためのエナジー」(2026年4月21日)
「無理はしなくていい。でも、止まらずに積み上げてほしい」
無理はしなくていい。でも、止まらずに積み上げてほしい。
挑戦の途中で立ち止まりそうな人へ、西田選手が送った言葉です。
無理をすることと、歩みを止めないことは同じではありません。自分の状態に合わせながら、それでもできることを一つずつ積み重ねる。体調不良やケガを経験しながら競技を続けてきた西田選手だからこそ、説得力があります。
出典:Red Bull「バレーボール西田有志|翔け上がるためのエナジー」(2026年4月21日)
「日本を救えるような選手になりたい」
日本を救えるような選手になりたい。
2018年、日本代表デビューを果たした18歳の西田選手が語った目標です。
注目したいのは、その後に「経験を積んで、レベルを上げて、託されるような選手になりたい」と続けていることです。若くして代表で活躍しながら、自分はまだ十分に信頼される人間ではないと考え、プレーだけでなく人間的にも成長する必要があると話していました。
現在の活躍を知ったうえで読み返すと、西田選手が若い頃から描いていた選手像がよく分かります。
出典:スポーツナビ「バレー界の新星・西田有志が目指す自分像『日本を救えるような選手になりたい』」(2018年11月28日)
「また1からスタートしようと思いました」
また1からスタートしようと思いました。
西田選手にも、大きな挫折がありました。高校時代にアジアユース代表へ選ばれながら、その後の世界ユース選手権ではメンバーから落選。本人は「ほんっとに悔しかった」と振り返っています。
しかし、落ち込んだままでいるのではなく、初心に戻って何が足りなかったのかを考え、もう一度スタートすることを選びました。その後、高校3年でVリーグデビューし、翌年には日本代表へ。挫折を次の行動へ変えた経験が、この言葉の背景にあります。
出典:Number Web「西田有志が明かした世界ユースでの挫折…早稲田大4年宮浦健人との“再会”に『競争が過激になることは楽しみ』」(2021年1月)
「自分なりの正解を導くことが自信につながる」
自分なりの正解を導くことが自信につながるんです。
世界のオポジットには2mを超える選手も珍しくありません。186cmの西田選手は、体格差を言い訳にするのではなく、相手のブロックをどう利用するか、どのコースなら嫌なのかを客観的に考え、自分なりの対策を積み上げてきました。
誰かの正解をそのまま借りるのではなく、自分の条件に合わせて考え抜く。その答えを実戦で確かめることが、自信につながっているのです。
出典:Number Web「『絶対に2m超の選手には負けたくなかった』西田有志が明かす“エースの心得”…」(2024年)
西田有志の名言から見える3つの考え方
1.努力を「気合」ではなく具体的な行動にする
西田選手の言葉で繰り返し登場するのが、準備と練習です。「昨日の自分を超える」「当たり前のことを当たり前にやる」という言葉も、精神論だけで終わっていません。
何をするべきかを明確にし、一つずつ積み上げる。結果を変えたいなら、その前に毎日の行動を変えるという考え方が根底にあります。
2.自分にないものより、自分にできる戦い方を考える
世界のトップ選手と比べれば、西田選手はオポジットとして小柄です。しかし、身長を理由に可能性を狭めるのではなく、パワー、跳躍力、技術、相手との駆け引きを磨き、自分なりの正解を探してきました。
「唯一無二の選手になりたい」という言葉は、単に個性的でありたいという意味ではなく、自分の条件を理解したうえで、自分にしかできない強さをつくるという決意なのでしょう。
3.苦しいときも「ゼロにしない」
体調不良のときには無理に追い込まない。一方で、完全に歩みを止めるのではなく、その日にできる100%を探す。西田選手の努力には、このバランスがあります。
頑張れない自分を責めるのではなく、「今できることは何か」を考える。それなら、スポーツに限らず、仕事や勉強で思うようにいかないときにも応用できそうです。
西田有志は2026年、日本代表に復帰
西田有志選手は2000年1月30日生まれ、三重県出身のオポジットです。高校卒業後にジェイテクトSTINGSへ入団し、イタリア・セリエAでのプレーも経験。現在は大阪ブルテオンに所属しています。
2025年は心身のコンディションを整えるため日本代表活動を休みましたが、2026年度の男子日本代表登録メンバーに入り、ネーションズリーグにも出場しました。JVAの2026年度登録では大阪ブルテオン所属のオポジットとして掲載されています。citeturn1search0turn1search5
また、大阪ブルテオンは2026年6月9日、西田選手との契約更新を発表。2026-27シーズンも同チームで戦い、西田選手自身も「常に挑戦を続けていきたい」とコメントしています。citeturn1search12
日本代表は9月4日から北九州で開催される2026男子アジア選手権を、ロサンゼルス2028オリンピック出場権獲得へつながる重要大会と位置づけています。さらに9月27日からは愛知・名古屋アジア競技大会も予定されています。(2026年8月24日現在)citeturn1search2turn1search3
まとめ|西田有志の名言は「自分の可能性を自分で広げる」言葉
西田有志選手の名言をたどると、強気なプレースタイルの奥に、とても具体的な考え方があることが分かります。
- その日の自分にできる100%を出す
- 昨日の自分を超える
- 誰かのまねではなく、自分だけの強さをつくる
- 当たり前のことを積み重ねる
- 失敗したら、何が足りなかったかを考えて1から始める
- 無理はしなくても、歩みは止めない
「やってみないと分からない」という言葉の通り、西田選手は前例の少ない道にも自分から踏み出してきました。最初から可能性の限界を決めず、試し、考え、また積み上げる。その姿勢こそ、西田有志選手の言葉が心に響く理由ではないでしょうか。
主な確認資料
- Panasonic Newsroom Japan「【Aim Higher】バレーボール日本代表 西田有志選手~唯一無二の存在へ 今の自分を超えていく」
- Red Bull「バレーボール西田有志|翔け上がるためのエナジー」
- スポーツナビ「バレー界の新星・西田有志が目指す自分像『日本を救えるような選手になりたい』」
- Number Web「西田有志が明かした世界ユースでの挫折…」
- Number Web「『絶対に2m超の選手には負けたくなかった』西田有志が明かす“エースの心得”…」
- 日本バレーボール協会「2026年度男子日本代表」
- 日本バレーボール協会「男子日本代表 2026 チームスケジュール」
- 大阪ブルテオン「西田 有志選手 契約更新のお知らせ」
