DeNA創業者で、横浜DeNAベイスターズのオーナーとしても知られる南場智子さん。マッキンゼーでのコンサルタント経験、DeNAの創業と成長、スポーツ経営、スタートアップ支援など、さまざまな立場で挑戦を続けてきました。
南場さんの言葉には、「やるしかない」「決めたら全力を注ぐ」「夢中になれることを深める」といった、仕事や人生にそのまま置き換えられる考え方が多くあります。
この記事では、2026年3月に東京都が公開した本人インタビュー、DeNA公式メディア、Numberなど、発言元を確認できる資料を中心に、南場智子さんの名言を背景とともに紹介します。2026年の最新発言も収録しています。
南場智子の名言・心に響く言葉
「やらないという選択肢がない」
やらないという選択肢がない。
2026年3月に東京都が公開したインタビューで、DeNA創業後に心が折れそうになったとき、どう乗り越えたのかを聞かれて語った言葉です。
南場さんは、自分を「打たれ強い方」だとしながらも、心が折れそうになった経験はあったと振り返っています。そのとき「私ならできる」と自分を鼓舞したというより、「やるしかない」と踏みとどまってきたといいます。
出典:東京都「南場智子さんから若者への言葉」(2026年3月27日時点)
「プレッシャーの中でも正しく判断し、勇気を持って実行し続ける」
プレッシャーの中でも正しく判断し、勇気を持って実行し続ける。
南場さんが、グローバルリーダーに必要な力について語った言葉です。平常時だけでなく、厳しい状況でも思考力や判断力を落とさないことが重要だと説明しています。
「自分が夢中になれることに真正面から向き合い、『深める』経験をしてほしい」
自分が夢中になれることに真正面から向き合い、「深める」経験をしてほしい。
東京都のインタビューで、若者へのメッセージとして語った言葉です。南場さんは、「これだけはやるべき」という唯一の正解があるわけではなく、自分が好きなことや関心のあることを深掘りしてほしいと話しています。
「ここだけが世界ではない」
ここだけが世界ではない。
若い人が家や学校以外の場所で人と交流する意味について語った際の言葉です。今いる環境が苦しくても、それだけが世界のすべてではない。違う人や価値観に触れることが、新しい選択肢につながるという考えです。
「私もファンの一人なんですよ」
私もファンの一人なんですよ。
横浜DeNAベイスターズのオーナーとして、Numberのインタビューで語った言葉です。経営する側でありながら、自分自身もチームを心から楽しむファンであることを明かしています。
出典:Number Web「“南場ママ”が明かす満員御礼の思考法。」(2020年3月19日)
「私が結果を気にしていることはGMや監督、選手たちには悟られないようにしています」
私が結果を気にしていることはGMや監督、選手たちには悟られないようにしています。
プロ野球球団のオーナーとして、現場との関係について語った言葉です。リーダーが不安をそのまま現場へ伝えるのではなく、安心して実力を出せる環境をつくることを重視しています。
出典:Number Web「南場智子の名言」(Number883号・2015年7月30日)
2026年の南場智子の最新発言
「先に人を動かす」
先に人を動かす。
2026年3月の「DeNA × AI Day 2026」で語った考え方です。AIによって効率化してから余った人を新規事業へ回すのではなく、先に人を既存業務から動かし、新しい挑戦へ振り向ける必要があると説明しました。
出典:フルスイング by DeNA「DeNA南場智子『先に動かし、事業を広げる』」(2026年3月19日)
「組織が人を使う時代はとっくに終わっていて、人が組織を使う時代です」
組織が人を使う時代はとっくに終わっていて、人が組織を使う時代です。
2026年7月のIVS2026で語った言葉です。会社に人を合わせるのではなく、志を持つ人がDeNAの人材・資金・ブランド・技術を使い、新しい事業をつくる組織を目指すという考えです。
出典:フルスイング by DeNA「『人が組織を使う時代です』DeNA南場智子が四半世紀やり残した宿題」(2026年7月24日)
「このまま終わっていいのか」
このまま終わっていいのか。
南場さんが2026年に経営の最前線へ戻った背景を語る中で明かした自問です。一度は次世代に経営を託したものの、起業家たちと接する中で挑戦心が再燃し、DeNAが本当に「永久ベンチャー」であり続けているのかを問い直したといいます。
出典:フルスイング by DeNA「IVS2026スピーチより」(2026年7月24日)
南場智子の名言から見える4つの考え方
1.自信がなくても「やるしかない」で前へ進む
南場さんは、困難な場面でいつも「私ならできる」と思えていたわけではありません。「やらないという選択肢がない」と考えて踏みとどまったと語っています。
2.決めた後は迷い続けない
A案かB案かを考え抜き、A案を選んだならB案を捨てて全力を注ぐ。考える段階と実行する段階を切り替えることを重視しています。
3.人を管理するより、力を発揮できる環境をつくる
ベイスターズでは現場へ不用意に口を出さず、DeNAでは「人が組織を使う」と語る。優秀な人が最大限の力を出せる状態をつくることを大切にしています。
4.表面的な器用さより「深めた経験」を重視する
何か一つに夢中になり、本質へ届くまで深く取り組んだ経験が、別のテーマへ移ったときにも生きる。若い世代へのメッセージですが、社会人にも通じる考え方です。
南場智子は2026年、DeNAの経営トップへ復帰
南場智子さんは1962年生まれ。津田塾大学を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーへ入社し、ハーバード・ビジネス・スクールを修了。1999年にディー・エヌ・エーを創業しました。2015年には横浜DeNAベイスターズのオーナーに就任しています。
2026年6月27日、南場さんは再びDeNAの代表取締役社長兼CEOに就任しました。現在は「永久ベンチャー」を掲げ、既存事業を守るだけでなく、新しい事業が次々に生まれる組織づくりを進めています。(2026年9月1日現在)
出典:DeNA「代表メッセージ」/フルスイング by DeNA「IVS2026スピーチより」
まとめ|南場智子の名言は「深く考え、決めたらやり抜く」言葉
南場智子さんの名言を追うと、華やかな成功談よりも、迷いや失敗を抱えながら前へ進んできた姿が見えてきます。
- 心が折れそうでも「やらない」という選択肢を持たない
- プレッシャーの中でも正しく判断し、実行する
- 決めた後は選ばなかった案を捨て、全力を注ぐ
- 人を管理するのではなく、力を発揮できる環境をつくる
- 自分が夢中になれることを徹底的に深める
- 今いる環境だけが世界のすべてだと思わない
- いくつになっても「このままでいいのか」と問い、再び挑戦する
特に2026年の東京都インタビューで語った「自分が夢中になれることに真正面から向き合い、『深める』経験をしてほしい」という言葉には、南場さん自身の生き方が凝縮されています。
主な確認資料
- 東京都「南場智子さんから若者への言葉」
- フルスイング by DeNA「DeNA南場智子『先に動かし、事業を広げる』」
- フルスイング by DeNA「『人が組織を使う時代です』」
- DeNA「代表メッセージ」
- Number Web「“南場ママ”が明かす満員御礼の思考法。」
- Number Web「南場智子の名言」
