フィギュアスケート男子の中田璃士選手は、2026年世界ジュニア選手権で日本男子初の2連覇を達成し、2026-27シーズンからシニアへ転向した注目選手です。
中田選手の言葉を追うと、「結果を先に考えすぎない」「一つ一つに集中する」「悔しさを次の成長につなげる」「楽しみながら挑戦する」という考え方が繰り返し表れます。
この記事では、本人インタビューやコメント全文を確認できるコーセー SPORTS BEAUTY、Number Web、共同通信系のDeep Edge Plusなどを中心に、中田璃士選手の名言・言葉を発言の背景とともに紹介します。
中田璃士の名言・心に残る言葉
「やることをやって、そのあとに結果がくる」
やることをやって、そのあとに結果がくる
2026年9月、シニア国際大会デビューとなる木下グループ杯の公式練習後に語った言葉です。
世界ジュニア2連覇という実績を持ってシニアへ上がった中田選手ですが、大会前に意識していたのは結果ではなく、まず自分のやるべきことをすることでした。「明日本当にやることをやるだけ」とも話しています。
結果を直接コントロールしようとするのではなく、自分ができる準備と演技に集中する。シニア1年目の中田選手を象徴する言葉です。
出典:Deep Edge Plus「中田璃士『やることをやって、そのあとに結果がくる』 国際大会シニア初戦前の心境」(2026年9月8日)
「まずは一つ目のジャンプを降りてから、次のことを考えればいい」
まずは一つ目のジャンプを降りてから、次のことを考えればいい
2026年世界ジュニア選手権で強いプレッシャーを感じていた中田選手が、振付師ミーシャ・ジーさんから受けた助言として紹介した言葉です。中田選手自身の言葉ではなく、本人が大切な転機として紹介した言葉です。
中田選手は普段からノーミスを目指す一方、世界ジュニアでは「全部を完璧に」と考えることで重圧が大きくなっていました。そこで一つ目を終えてから次を考えるように切り替え、気持ちが変わったと振り返っています。
出典:KOSE SPORTS BEAUTY「重圧を乗り越えた若き王者、中田璃士が見据えるシニアの舞台」(2026年8月5日)
「1つ1つの出来を良くすることに集中して」
1つ1つの出来を良くすることに集中して
こちらも世界ジュニア連覇前、緊張して「怖い」と感じていた中田選手にミーシャ・ジーさんがかけた言葉として、本人がNumberのインタビューで紹介しています。
中田選手はノーミスを狙っていましたが、この助言で考え方を切り替えました。実際にショートはパーフェクトの演技となり、連覇へつながりました。
出典:Number Web「世界ジュニア連覇の中田璃士が誓うシニアデビューでの飛躍」(2026年6月5日)
「勝ちにこだわるためには、跳びすぎる必要はない」
勝ちにこだわるためには、跳びすぎる必要はないと判断しました。
2026年世界ジュニアのフリーで、4回転ジャンプの本数をどうするか考えた際の言葉です。
前年12月のジュニアGPファイナルでは4回転を3本入れたものの、後半にスタミナが落ちて2位。世界ジュニアでは難度を上げることだけを追わず、勝つために4回転を2本に抑える判断をしました。
「難しい技を多く跳ぶこと」と「試合に勝つこと」は同じではない。自分の状態と目的から何が正解かを考える、冷静な勝負観が表れています。
出典:Number Web「世界ジュニア連覇の中田璃士が誓うシニアデビューでの飛躍」(2026年6月5日)
「悔しさ」を成長につなげる中田璃士の言葉
「うれしいというよりは悔しい」
今回うれしいというよりは悔しいの方が自分の中では大きかった
2025年、世界ジュニア選手権で初優勝した後のインタビューで語った言葉です。
世界一という結果を得ても、本人の中では演技内容への悔しさが残っていました。そして「もっと頑張りたい」と次へ意識を向けています。
結果だけを見れば成功でも、自分が納得できたかどうかは別に考える。この厳しさが翌2026年の世界ジュニア連覇へつながりました。
出典:Deep Edge Plus「中田璃士、3月下旬から新フリー振り付け 早過ぎる再始動の理由とは?」(2025年3月11日)
「悔しい思いをして、そのあと結果を残す」
悔しい思いをして、そのあと結果を残す、ということをたくさんしました。
2026年、世界ジュニアを連覇した後にジュニア時代を振り返った言葉です。
中田選手の競技生活は、最初から勝ち続けてきたわけではありません。本人は、悔しい結果の後に成績を残す経験を繰り返しながら、シーズンごとの平均点も伸びたことを成長として挙げています。
失敗を避けるより、失敗した後にどう変わるかを重視する姿勢が分かります。
出典:Number Web「世界ジュニア連覇の中田璃士が誓うシニアデビューでの飛躍」(2026年6月5日)
中田璃士の「楽しむ」強さが分かる言葉
「楽しくやってきたから、折れずに、今ここにいる」
楽しくやってきたから、折れずに、今ここにいるんだと思います。
2024年のKOSE SPORTS BEAUTYのインタビューで、ジャンプ練習について語った言葉です。
中田選手は、友達と遊び心を持ってジャンプ勝負をするなど、楽しみながら技術を磨いてきたと説明しています。「普段からストレスなく楽しめているのが良い」とも話しました。
高難度ジャンプを身につけるには長い練習が必要です。それを続けられる理由として「楽しさ」を挙げているところが、中田選手らしい部分です。
出典:KOSE SPORTS BEAUTY「中田璃士 選手インタビュー」(2024年2月21日)
「自分ができることを魅せるチャンス」
自分ができることを魅せるチャンス
アイスショーについて聞かれた際の言葉です。中田選手は「お客さんに自分の滑りを見てもらうのが好き」と話し、競技とはルールの違うショーを、自分の魅力を見せる機会として楽しんでいます。
ジャンプの強さだけではなく、観客に見せることそのものを楽しむ感覚は、シニアで求められる表現力にもつながっていきそうです。
出典:KOSE SPORTS BEAUTY「中田璃士 選手インタビュー」(2024年2月21日)
中田璃士の夢・目標が分かる言葉
「オリンピックの魔物を撃退する」
魔物というものを皆さんに見せるのではなく、撃退するという感じです。
2026年ミラノ・コルティナ冬季オリンピックを現地観戦し、4年後の五輪について語った言葉です。
男子フリーでは予想外の展開が起き、中田選手は「オリンピックは何があるかわからない」と実感しました。その経験を恐怖として受け取るのではなく、4年間で自信をつけ、自分が出場した時には「魔物を撃退する」と表現しています。
出典:Number Web「世界ジュニア連覇の中田璃士が誓うシニアデビューでの飛躍」(2026年6月5日)
「あとは4回転アクセルかな!」
あとは4回転アクセルかな!
4回転フリップと4回転ルッツを練習で成功させた後、次の目標について語った言葉です。
2026年5月の共同通信インタビューでは、4回転アクセルについて「誕生日までに跳びたい」と具体的な期限も掲げました。難度の高い技を一つ習得すると、すぐ次の技へ目標を移す挑戦心が表れています。
出典:Number Web「世界ジュニア連覇の中田璃士が誓うシニアデビューでの飛躍」/Deep Edge Plus「中田璃士、4回転アクセル『誕生日までに跳びたい』」
中田璃士の名言から見える4つの考え方
1.結果より、まず「やること」をやる
シニア国際大会初戦を前にした「やることをやって、そのあとに結果がくる」という言葉は、中田選手の現在の考え方をよく表しています。結果は後からついてくるものとして、まず自分がコントロールできる部分へ集中します。
2.全部を一度に考えず「一つ一つ」に集中する
世界ジュニア連覇では、ノーミスを意識しすぎて緊張した経験から、一つ目を終えてから次を考える方法へ切り替えました。大きな目標を、目の前の一つの技へ小さく分けています。
3.悔しさを次の結果につなげる
世界ジュニア初優勝後にも「うれしいより悔しい」と語り、その翌年には連覇。本人自身も、ジュニア時代を「悔しい思いをして、そのあと結果を残す」ことの繰り返しだったと振り返っています。
4.高い目標ほど楽しみながら挑戦する
高難度ジャンプも、友達との勝負など遊び心を持って練習してきました。「楽しくやってきたから、折れずに今ここにいる」という言葉から、楽しさが継続する力になっていることが分かります。
2026年の中田璃士|世界ジュニア2連覇からシニアへ
中田璃士選手は2008年9月8日生まれ。2026年3月の世界ジュニア選手権では268.47点で優勝し、日本男子初となる大会2連覇を達成しました。2026-27シーズンからシニアへ転向しています。
9月のチャレンジャーシリーズ木下グループ杯では、シニア国際大会初戦でショートプログラム首位。フリーを終えて総合5位となりました。シニア初年度のグランプリシリーズは、第2戦スケートカナダと第6戦NHK杯への出場が予定されています。(2026年9月25日現在)
テレビ朝日のグランプリシリーズ選手紹介では、2026年世界ジュニア金メダル、2024年全日本選手権2位などの実績とともに、今季のショート「Alive」、フリー「グラディエーターⅠ/Ⅱ」が紹介されています。
最新情報確認:テレビ朝日「中田璃士|フィギュアスケートグランプリシリーズ2026」/ISU「World Junior Championships 2026 Junior Men Final Results」
まとめ|中田璃士の言葉は「一つ一つやることをやり、次へ挑戦する」
中田璃士選手の本人インタビューを追うと、世界ジュニア2連覇という華やかな結果だけでは見えない考え方が分かります。
- 「やることをやって、そのあとに結果がくる」と考える
- 大きなプレッシャーの中では、一つ一つの技へ集中する
- 世界一になっても「うれしいより悔しい」と次を見る
- 悔しい経験の後に結果を残すことで成長する
- 「楽しくやってきたから、折れずに今ここにいる」と考える
- 4回転アクセルなど、さらに難しい技へ挑戦し続ける
- 将来のオリンピックでは「魔物を撃退する」と目標を語る
特に2026年9月の「やることをやって、そのあとに結果がくる」という言葉は、ジュニア王者からシニアの挑戦者へ立場が変わった現在の中田選手をよく表しています。結果を急ぐのではなく、一つ一つやるべきことを積み重ねながら、次の大きな舞台を目指しています。
主な確認資料
- KOSE SPORTS BEAUTY「中田璃士 選手インタビュー」(2024年2月21日)
- Deep Edge Plus「中田璃士、3月下旬から新フリー振り付け 早過ぎる再始動の理由とは?」(2025年3月11日)
- Number Web「世界ジュニア連覇の中田璃士が誓うシニアデビューでの飛躍」(2026年6月5日)
- KOSE SPORTS BEAUTY「重圧を乗り越えた若き王者、中田璃士が見据えるシニアの舞台」(2026年8月5日)
- Deep Edge Plus「中田璃士、4回転アクセル『誕生日までに跳びたい』」(2026年5月12日)
- Deep Edge Plus「中田璃士『やることをやって、そのあとに結果がくる』」(2026年9月8日)
- ISU「World Junior Championships 2026 Junior Men Final Results」
- テレビ朝日「中田璃士|フィギュアスケートグランプリシリーズ2026」
